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乳酸菌ガセリ菌の特徴

ガセリ菌とは

ガセリ菌はラクトバチルス属の乳酸菌で、形は細長い棒状をしており、酸素の有無に関係なく育つ通性嫌気性菌です。人の腸に多く住み腸内環境を整えることで悪玉菌を抑制する善玉菌のひとつです。
同じように人の腸に住む善玉菌にビフィズス菌がありますが、ビフィズス菌は大腸に住むのに対してガセリ菌は小腸に多く住む菌で、二つの菌を組み合わせることで相乗効果が期待できるとされています。
ガセリ菌はとても生命力が強く、胃酸や胆汁で死滅することなく生きて腸まで届くプロバイオティクスの乳酸菌です。
多くの乳酸菌は生きて腸まで届いても、定着することができずに便として排出されてしまいますが、ガセリ菌は他の乳酸菌に比べて長く留まることができ、住み着くこともできると言われています。

ガセリ菌にはいくつかの菌株があり、それぞれのメーカーでは自社で研究開発したガセリ菌を保有していて、特徴も微妙に異なります。
各メーカーではガセリ菌を使ったヨーグルトを初めとするさまざまな乳製品を製造販売しています。

ガセリ菌SP株の特徴

腸内に長く定着できる

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ガセリ菌SP株は雪印メグミルクが保有する、日本人の腸から見つかった菌株です。多くの日本人の腸内環境に適合していると言われ、腸内に長く定着できるのが特徴です。
2001年に世界で初めて人の腸管内に定着することを示す論文が発表されました。雪印メグミルクの社内ボランティア8人にガセリ菌SP株を含む飲料を1週間摂ってもらったところ、最長で90日間、腸内に留まることが確認されました。
腸内に留まる期間には個人差がありましたが、ほとんどの乳酸菌は数日程度で体外に排出されてしまうことを考えれば、ガセリ菌SP株の腸内への定着性は優れています。

悪玉菌を減らして腸内環境を改善する

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またガセリ菌SP株を摂っている間は、便に含まれるブドウ球菌の菌種と腐敗物質パラクレゾールの濃度が減少していることも確認されています。
ブドウ球菌(スタフィロコッカス属)は人の皮膚や腸に住む常在菌の一つで、その中でも黄色ブドウ球菌は食中毒を引き起こすことで知られています。
パラクレゾールは悪玉菌が食べ物を腐敗させることで作られる有害物質で、パラクレゾールの検出量が減ったことは、腸内で悪玉菌が減って腸内環境が改善されたことを意味します。

ガセリ菌SP株の効果

優れた整腸作用

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生きて腸に届き長く留まるガセリ菌SP株は優れた整腸作用があることが分かっています。
ガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株を一緒に摂ることで、2週間後には腸内のビフィズス菌の量が2倍に増え、排便回数、排便量、臭いにも改善傾向があることが認められました。

血中コレステロール値を下げる

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ガセリ菌SP株には血中コレステロール値を低下させる作用があり、動脈硬化や心筋梗塞の予防に効果があるとされています。
コレステロールが高めな人16名にガセリ菌SP株を含むヨーグルトを11週間摂ってもらったところ、4週間を過ぎた頃からコレステロール値の低下が始まり、 11週目には最大で平均215mg/100mlあったコレステロール値が平均200mg/100mlまで低下したことが分かりました。

ダイエット効果

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ガセリ菌SP株には内臓脂肪を減らす作用があり、ダイエットへの効果が期待されています。
肥満気味な成人男女87名にガセリ菌を含むヨーグルトを1日200g12週間摂ってもらったところ、内臓脂肪面積が摂る前よりも4.6%減少、皮下脂肪も3.3%減少し、 体重、BMI、ウエストサイズ、ヒップサイズにも改善傾向が見られました。

インフルエンザを予防

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ガセリ菌SP株にはインフルエンザを予防する効果があることがマウスを使った試験で認められています。
試験ではマウスを2つのグループに分け、一方にはガセリ菌SP株を3週間投与し、インフルエンザウイルスを感染させて生存率を調べました。
その結果、ガセリ菌SP株を投与したマウスは投与していないマウスよりも生存率が高く、投与する量によって生存率が向上することが分かりました。
さらに感染5日目に肺を調べたところ、ガセリ菌SP株を投与したマウスはウイルスが少なく、炎症の症状も抑制されることが分かりました。

歯周病を予防

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歯周病予防にも有効であることがマウスを使った試験で認められています。ガセリ菌SP株を投与したマウスは、投与していないマウスと比べて、
歯周病菌によって歯を支える歯槽骨が溶けてしまう歯槽骨吸収や、歯肉組織の炎症が抑制されることが分かりました。

ストレスを軽減する

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ガセリ菌SP株にはストレスホルモンを軽減させる効果があることが認められています。
224名の成人男女を対象に行った試験では、ガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株を含むヨーグルトを12週間摂ってもらったところ、ストレスホルモンの血中濃度が抑えられる結果になりました。

プレミアガセリ菌CP2305の特徴

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プレミアガセリ菌CP2305はカルピスが保有する菌株です。腸になじむ性質を持ち、長く定着して腸内環境を整えます。
さらにカルピス社と徳島大学の共同研究で、CP2305が腸管を刺激することで自律神経を通して脳に指令を送り、脳からも腸に指令を送る「脳腸相関」によって、 ストレスの緩和や睡眠改善など乳酸菌の新しい働きを発見しました。また生菌だけでなく殺菌されたCP2305でも同じ性質が確認されています。

プレミアガセリ菌CP2305の効果

優れた整腸作用

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脳腸相関によって体全体を健康に導くCP2305は整腸作用も優れています。便秘気味の方20名、下痢気味の方20名を対象に、
CP2305を含む2種類の清涼飲料水を3週間摂ってもらい、便の状態を調べました。その結果、どちらの症状にも改善効果があることが認められました。
またCP2305を含む飲料を摂ることで腸内で悪玉菌が作り出す腐敗物質p-クレゾール、チロシン代謝物が減少し、善玉菌であるビフィズス菌の量が増えることが確認されています。

ストレスを軽減する

ストレスホルモンを抑制

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CP2305にはストレスを軽減する効果があることが認められています。医学生24名を対象にCP2305を摂ってもらい、大きなストレスがかかる解剖実習を受けてもらいました。
その結果、不安や不眠、食欲不振や胃もたれといったストレス症状が改善され、ストレスホルモンであるコルチゾールの量が抑えられることが認められました。
ストレスによるお腹の不調への効果を調べた試験では、健康な成人にCP2305を含む発酵乳を加えた清涼飲料水を継続的に摂ってもらいました。
その結果、便秘や下痢といったストレスによって起こる不調が改善されることが認められました。

脳内血流量に影響を与える

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ほかにも脳内血流量にも変化があることが確認されています。ストレスを自覚する成人にCP2305の菌末を3週間摂ってもらい、脳内血流量の変化を測定したところ、ストレス応答や自律神経活動に関する脳の部位の血流量が摂取後は抑制されることが確認されました。このことからストレス感受性が低下していることが推測されます。
さらに大脳後頭葉の血流変化を調べたところ、摂取後は第8領域の血流量が抑制されることが確認されました。
この部位は睡眠や行動を支配する領域と考えられていて、リラックス効果と安眠効果が得られるのではと期待されています。

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